鬼を迎え、乗り越える≪節分≫

2010 年 2 月 12 日

oni-Opt
  年長組(きりん組)
kirin-1 ついにこの日がきた…
 2月3(水)ついにこの日がきました。そう、節分の日です。私が部屋に入るなりちかちゃんは、「黒い名前のない服着てきたよ」教えてれました。たいすけ君は手袋も持ってきています。
 他の子も、「私は着替えるの」「裏にして着るんだ」「赤い服着てきたよ」などなど…どの子も家で考えてきたようでした。
 みんなそろったら早速準備です。「うお~」「悪い子はいないか~」など練習もして、気合十分です。さあ、出発と思ったら、毛糸をつけすぎたりゅぅと君が「上手くかぶれない」と言ってきたので、あわてて毛糸を減らしました。今度こそ準備完了! 気合十分で階段を下りていきます。

 子ども達、おお暴れ?            
kirin-2 初めに、ぱった組に行き、その後、みつばち組、すみれ組、なのはな組、れんげ組、ちょうちょう組と回りました。どの部屋でも、ドアを棒で叩きながら部屋に入ります。小さい組の子ども達が悲鳴をあげて泣いていましたが、私は大暴れです。きりん組の子ども達も、「野菜たべてるか~」「いい子にしているか~」「お友達いじめていないか~」「うお~~」などなど、凄い口調でいって、床を叩いたりします。しかし、みんながみんなやるわけではな<、ウロウロしているだけの子もいました。また、よく見えなくて少しお面を上げながら動いていたり、お面が取れてしまい、あわててかぶりなおす子や、破けてしまい、部屋を出たら応急修理をする子、金棒につけた折り紙が取れてなくなってしまったりとハプニングがいっぱいありましたね。
 終わった後に聞いた話ですが、小さい組の反撃にあい、叩かれたり、豆を目にぶつけられたり、パンチされたりした子もいたようです。でも、みんな、出発前に決めていた「金棒で小さい組は叩かない」という約束は、ちやんと守ったようです。さすが大きい組ですね。

 親分がやってきた~!
 部屋に戻るとほとんどは、「面白かったね!」「楽しかったね!」「小さい組、いいこにします~って泣いていたよ(つばさ君)」など言っていましたが、「なんだか可哀想になっちゃった」という子も‥はなちやんとしょうた君とゆいちゃんは、親分が来ると思い泣き出します。(しょうた君とはなちゃんは、小さい組にいく前から泣いていましたね)。
 とりあえず、自分の年齢だけ豆を食べ絵本を読んでいたら‥なんと‥ドアの外に2匹の鬼がたっていたのです! 「ぎゃ~」「きた~」「親分だ!」 いっせいに立ちあがって、悲鳴をあげながら部屋のすみっこに逃げる子ども達。2匹の鬼は部屋に入ってきて、子ども達をジーとにらみます。「みんな、豆を投げるんだ!」と私の掛け声に、勇気を持って豆を投げる子ども達。2匹の鬼はよろけながらも部屋から逃げ出そうとしません。
kirin-3 ごお君は、みんなを守るため勇敢にも親分に立ら向かっていました。しかし、逆に親分は怒ったのか、ごお君、つばさ君、けんたろう君、いおり君、たいち君をつかんでは外へ連れて行こうとするのです。そのたびに、私と能登さんが必死で連れ戻します。すると、子どもを諦めた親分は、今度は私を連れ去ろうとしだのです!

 鬼が出ていったぞ!
 「みんな たすけて~」と私が悲鳴を上げると・・なんと、おくむらたくみ君、こはるちゃん、ようすけ君、つばさ君、能登さんが私を助けに出てきてくれたのです! そして、他の子も、豆を必死に投げてくれています。(本当にありがとう。涙が出そうになるくらい嬉しかったです)。なんとか逃げられたので、「最後だ!豆をなげよう!」の掛け声と共に、いっせいに豆を投げました。すると…2匹の鬼はよたよたしながら部屋から出て行ったのです。やった!

kirin-4 「これでみんなかっこいい一年生になれるよ!」
 親分が出て行った後、大泣きの子(かずや君、ゆいちやん、ゆりあちゃん、あやのちゃん、しょうた君、はるかちゃん、みくちゃん、はなちゃん、りこちゃん、、みいちゃん、ちかちゃん)もいれば、泣いていなくても目に涙を溜めている子がたくさんいました。中には、「怖くなかった!」「あれ神田す-ちゃんだったよ」など言っている余裕の子もいましたが、らいおん組にいっていた親分が再びきりん組の前を通り、こちらを見たらあきらかにビビッていました。(ともかちゃん、たいら君、だいすけ君は階段を下りる親分に手を振っていましたが…)
 その後、怖い気持ちを追い出すために絵を描きました。描きながら、「クラスみんなでかんばって親分を追い出したんだよ。これで、みんなの中の黒い鬼も出ていったんだ。みんな間違いなくかっこいい一年生にになれるよ」と、いっばい誉めてあげました。これはお世辞でもなく本当にそう思っています。それにしても‥親分はやっばり怖かったですね~。
(きりん組クラス新聞 2010年2月5日)

 年中組 tonbo(とんぼぐみ)
 みんな、とても頑張りましたよ。前日の雪は、園庭や田んぼで雪合戦をして、豆まきのいい練習になりました。午前中、雪を満喫したので、まめまきについては午後の時間を使いました。おにたの手紙に書いてあった『ひいらぎじゃないけど、とんがっていて鬼に投げられる物』なんだろね?手紙には手裏剣が貼ってあり、「しゅりけんのことじゃないの?」「そうだよ。」「しゅりけんをつくろう!」と、手裏剣作りをしました。作るのはとても難しいのですが、誰もなげ出さず、最後組み合わせるのだけは担任が手伝いました。1人1個を完成させ、窓に貼られたオニをめがけ、「オニはそとッ」と投げて練習しました。ばった組がおにたからもらったきびだんごをわけてくれました。北嶋先生が「100人力のきびだんごだって。これを食べれば大丈夫って手紙に書いてあったよ。」と教えてくれて、子どもたちの勇気も力も100倍。自信満々に帰っていきました。
 3日、まめまき当日。「今日、オニがくるんだよね。」と言いつつも、いつもの様にコマを回したり、追いかけあったりして好きに遊ぶ子どもたち。
 ばった組では、部屋の前にバナナの皮や魚の頭、ひいらぎ等をまいて準備中。「あれ?そういえばとんぼさん、昨日バナナの皮があったら持ってくるって言ってなかった? 誰か持ってきた?」
 「あー、わすれちゃった。」「いえになかったんだ。」 そしてコマ回し。かなりのん気なとんぼ組です。でも、ばった組がバナナの皮をわけてくれたので、「前と後ろのドアの所においとこう。」「ひいらぎもまいておこう。」 そして、部屋中に紙をバラまき、オニを滑って転ばす準備OK!
 おもちゃの片づけをしているとピアノの上に見覚えのない包みがありました。『とんぼぐみのみんなへ』 「おにたからだよ!」包みを開けると、中から金色の手裏剣が沢山出てきて、手紙も付いていました。「おにたもおまもりをつくったよ。みんながんばれ。わるいおにがいったらたいこをならしておしえてあげるよ。おにたより」。
 実は、か・ともや君が朝、「おにたも、しゅりけんつくってくれないかな~。てがみもほしいな~。」と言っていたのです。実現してびっくり。手裏剣も30人分全てあり、金の手裏剣をお守りに大事に持ちました。オニの大嫌いな豆も準備OK。1人5粒ずつ食べて力もつけました。そして、全ての準備がととのった時に、太鼓の音が聞こえました。
 「どうする?どこかにかくれる?」隠れる場所を探していると、石井ゆうき君が「かくれない!」 その一言で、みんなドアのまん前ではないけど、部屋の後ろで豆をにぎりしめて、ドアをにらみつけていました。そしたらすぐに何かがドンドンドンとドアをたたき、開くと沢山の小鬼と1人の大きい鬼が入ってきました。そのとたん、みんなは硬直。一言も声が出せず、これ以上下がれないけど、後ろへ下がろうとし、後ろのドアへへばりついてひらべたーい押しくらまんじゅう。
 「みんな、豆を投げてー!」と叫ぶとやっと、「オニはそとー」と、やっと豆を投げました。でも、小鬼たちは簡単には弱ってくれず、はる君、いはらゆうき君、ひろき君、はるか君、いぶき君、かいじ君と次々に引っぱられて連れて行かれそうになり、引っぱり戻してなんとか誰も連れて行かれませんでした。そして、鬼が引き上げていこうと後ろを向いた時に、「オニはそとー」「オニはそとー」「でていけー」と、少し前に出て豆や手裏剣を投げ、全てのオニが出ていくと、「やったー、追いだしたぞ!」 ちょっと元気が出て喜んでいました。でも、まだ来るかもしれないとドアからはなかなか離れず、「少し豆や手裏剣をひろっておかないと。」と言っても、部屋の真ん中まで拾いに来られたのは、か・ともや君、しゅんすけ君、りくと君、かえでちゃんくらい。担任がちょっと表のドアに近づいて豆や手裏剣を拾うと、「あぶないよ。」「鬼がきたらどうするの。」と、ヒヤヒヤしていました。
 あすかちゃんは「園長先生のところに行く!パパとママがいい~」と担任にしがみつきながら泣いて助けを呼び、こうすけ君も「家にかえる~」と泣いて叫び、みずほちゃんやはるき君、はやと君もいっぱい泣きました。みんなぎゅうぎゅう状態なのですが、さらに角っこになると、壁にも窓にもはさまれ、みんなにも押され、いつもなら《ちょっとくるしよ。どいて。》と言うのでしょうが、今日はそんな思いは一切なし。
tonbo-b
 そして、とうとうやってきたのが親分鬼2匹。大きな体で、目も光っていて、今まで泣いていなかった子も大泣き。しかも、捕まった子は肩にかつがれ、みんなパニック。女の子たちと逆側の角っこにいた、さ、ともや君もそうた君も絶対にその場所は死守して、何があろうと動かずにいました。
 そんな中、最後に助けてくれたのが能登さんでした。みんなの作戦通り、親分が転んだのですが、もう誰も追いうちをかける気力が無く、能登さんが「オニはそとー」と豆を投げて追いだしてくれました。ひと通り泣いた後、みんなで豆や紙を片づけて、絵を描きました。「絵の中に怖い気持をとじこめちゃおう」と言うと、泣いている自分や、最後に来て強烈に記憶に残った親分2匹を描いていました。
tonbo-c わんわん泣いて、大騒ぎになっていたのですが、それでもまわりもよく見ているですよね。《バナナの皮はだめだったね。》《ちっともころばなかったね。》とか《ゆうたはね、泣いたけどゆいなの後に泣いたんだよ。》とそばにいた友だちを観察していたり、ふり返ってみると思い出したように話しています。りくと君は、《おにたに、おれいのてがみをかかなくちゃね。》とお礼の事も考えています。
 とても怖かったのですが、クラス30人全員で鬼に立ち向かう事ができました。みんな本当に良く頑張りましたよ。
鬼の話を怖がっている子もいるので、無理に聞き出さず「話したい。」と思ったら、聞いてあげて下さい。
 (とんぼ組クラス新聞 2010年2月4日)

 年少組(なのはな組)
nanohana いよいよやって来ました節分が! 朝の会を少し早めに始めて、カーテンを閉めて作戦会議!
 みんなの歳の数だけ豆を食べ、残りは鬼に豆まきするのに、しっかりにぎりしめ、どこに隠れるか相談しました。
 押し入れに隠れると逃げ場が無くなるので、結局劇ごっごで使ったダンボールをたてにして、その上からシーツをかけていると、ドーンドーン…と太鼓の音が遠くから聞こえてきました。
 その音で、いおんちゃんが泣き出しちゃった。そして一番前で戦う気マンマンだった たいち君とたいよう君が「やっぱり戦うのやめた~」と担任のそばに…やっぱりね。あいちゃんはだれかがおしゃべりしていると、「しーっ!しーっ!」と口に人差し指をあて涙声…。そんな中戦闘準備万端のはるきくん。鼻息も荒い。そして豆を食べ続けているときはるくん…わかってるのかな?
 さあいよいよ「ドンッドンッドンッ!」とドアを叩く音!キャーッ。
 最初に来たのはぞう組さんです。新聞紙をまるめた金棒で床をバンバン叩いています。もうそれだけで怖い。まゆちゃん大泣き!
 今まで「やっつける!」と強がっていたともき君、ゆうた君、たける君、こうよう君も大泣きです。なのはな組で1番と言っても過言ではないくらい強そうだったりゅうた君も火がついたように泣き出しました。あの勢いはどこへ行っちゃたんだー(笑)
 続いてきりん組登場…。鬼の親分(きりん組担任)がここぞとばかりに私をボコボコにするのを見て、なのはなっ子達の怖さはピークに! もう泣きじゃくって豆をなげるのも忘れてる。(このやろー(怒)山下先生、いつか仕返ししてやる、と心の中で強く思った担任です!)
 そして、ついに鬼に捕まってしまい、連れ去られそうになった担任を、大泣きしながらも必死に連れもどそうとしているいおんちゃん、ありがとう。でも鬼の力は強かった。「たすけて~!」いくら叫んでもだれも助けてくれない…
nanohana-b そこへ意を決してたいよう君がしっかりと担任の手をつかむと、鬼とつな引きに…そして勝ちました。かっこいい~。ちょっとしたドラマでしたよ!
 担任がボロボロになっている頃…あいこちゃんはポヨヨンと立ちすくみ、みおちゃんとまおちゃんは子鬼にひっぱられて大泣きに! まおちゃんの大きな泣き声には担任もびっくり。こんな大きなまおちゃんの声を初めて聞いたよ。ちょっと嬉しかったりして。
 大声に圧倒されて鬼は退散して行きました。鬼が去ってもしばらく泣いている子ども達…そんな中で「はるき、こわくなかったよ!」とケロッとしているはるき君。まだなお豆を食べ続けているときはる君。「あれ、きりん組だったよね。」とニコニコしているこはるちゃん。…この3人は来年本物の親分にやられちゃって下さ~い。
 でもみんなたくさん泣いてすっきりしたのか…ほっとしたのか? その後、鬼の絵を書いたのですが、どの子もびっくりするくらい本当にすてきな絵を書いていました。
あれだけ泣いておなかがすいたのか給食のカレーも気持ちいいぐらい…大丈夫?っていうくらい食べました! 一番怖くて一番泣いちゃったいおんちゃんは「虫組さんになってもオニ来る??」と来年の心配をもうしていました。…それこそ鬼が笑うよね。
 (なのはな組クラス新聞 2010年2月4日)

コメントは受け付けていません。