幼稚園教育要領の改正

2009 年 7 月 12 日

文部省に反省なくていいのか   理事長 能 登 眞 作
—————————————————————————

理事長 能  登 眞 作
「あそび重視」に改善されたが、これまでの『教育要領』に対する文部省の
反省がなければ、現場には新たな混乱がもたらされるのはないか
文部省は先に「幼稚園教育要領」を改正、この4月1日から実施に移しました。今度の改正は、幼児教育における遊びの重要性を強調し、保育者の指導性を認めるなど、従来の「教育要領」の弱点をある程度まで手直ししています。その限りでは改善と言えるでしょう。しかし、文部省はこの改正の理由を、これまでの「教育要領」は適切だったが、一部に正しくない理解があったので修正・補足するとしています。そうでしょうか。
これまでの教育要領は、幼児教育のねらいは「心情・意欲・態度」にあるとして知的発達を軽視していました。また、個性を尊重するとして、集団の遊びや活動を軽視しました。さらに保育者の役割について、文部省の講習会などで「指導ではなく援助」だといい、「見守り保育」を強調したのです。具体例として、子どもたちをもっと外で遊ばせようとして「外へ行こう」と声をかけるのは、子どもの自発性を損ねるもので好ましくない。室内の遊具を減らし、外に楽しいものを置くなどして、子どもの気持ちが自然に外に向くように環境を整えるのが先生の役割だ、というような愚かな講習がおこなわれていたのです。
ところで小学校の「学級崩壊」が低学年にまで広がってきたことについて、親の意識、家庭環境や地域環境の変化など、複雑な理由が考えられますが、これまでの幼稚園教育要領や保育所保育指針にも一半の責任があるのではないでしょうか。
その文部省の率直な反省がなく、一部に正しく理解しない者がいたからというのでは、幼児教育の現場は、きちんと軌道修正することができないのではないかと心配です。
そもそも幼児期の子どもは、自分のからだで直接体験する遊びや活動を通じて、周りの世界を認識していくのです。それを友だちと共感しながら体験する中で、人間らしい感情、豊かな話し言葉と知性、社会性などを身につけていくのでしょう。つまり生き生きした遊びの中でこそ、文部省のいう「心情・意欲・態度」も育っていくと思います。
子どものそのは、新幼稚園教育要領が「遊び重視」に一歩前進したことを歓迎します。そして私たち自身は、文部省の方針に盲従しないで自主的に保育を考え実践してきたことによって、今日の保育内容を確立することができたことを再確認し、これからも親と保育者の協同によっていっそうの前進を図ります。

「あそび重視」に改善されたが、これまでの『教育要領』に対する文部省の反省がなければ、現場には新たな混乱がもたらされるのはないか。

文部省は先に「幼稚園教育要領」を改正、この4月1日から実施に移しました。今度の改正は、幼児教育における遊びの重要性を強調し、保育者の指導性を認めるなど、従来の「教育要領」の弱点をある程度まで手直ししています。その限りでは改善と言えるでしょう。しかし、文部省はこの改正の理由を、これまでの「教育要領」は適切だったが、一部に正しくない理解があったので修正・補足するとしています。そうでしょうか。

これまでの教育要領は、幼児教育のねらいは「心情・意欲・態度」にあるとして知的発達を軽視していました。また、個性を尊重するとして、集団の遊びや活動を軽視しました。さらに保育者の役割について、文部省の講習会などで「指導ではなく援助」だといい、「見守り保育」を強調したのです。具体例として、子どもたちをもっと外で遊ばせようとして「外へ行こう」と声をかけるのは、子どもの自発性を損ねるもので好ましくない。室内の遊具を減らし、外に楽しいものを置くなどして、子どもの気持ちが自然に外に向くように環境を整えるのが先生の役割だ、というような愚かな講習がおこなわれていたのです。

ところで小学校の「学級崩壊」が低学年にまで広がってきたことについて、親の意識、家庭環境や地域環境の変化など、複雑な理由が考えられますが、これまでの幼稚園教育要領や保育所保育指針にも一半の責任があるのではないでしょうか。

その文部省の率直な反省がなく、一部に正しく理解しない者がいたからというのでは、幼児教育の現場は、きちんと軌道修正することができないのではないかと心配です。

そもそも幼児期の子どもは、自分のからだで直接体験する遊びや活動を通じて、周りの世界を認識していくのです。それを友だちと共感しながら体験する中で、人間らしい感情、豊かな話し言葉と知性、社会性などを身につけていくのでしょう。つまり生き生きした遊びの中でこそ、文部省のいう「心情・意欲・態度」も育っていくと思います。

子どものそのは、新幼稚園教育要領が「遊び重視」に一歩前進したことを歓迎します。そして私たち自身は、文部省の方針に盲従しないで自主的に保育を考え実践してきたことによって、今日の保育内容を確立することができたことを再確認し、これからも親と保育者の協同によっていっそうの前進を図ります。

コメントは受け付けていません。