「楽しい、嬉しい人形劇」の実践報告

2009 年 7 月 12 日

isihara.jpgみんなのアイデアがいっぱい!!!

全国幼年教育研究協議会で「その」の石原雅子先生と内山美恵子先生がおこなった実践報告の要旨は次の通り。

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■なぜ人形劇にとりくむのか
①人形作り、せりふ作り、道具作り、演じることなど、さまざまな活動の場面が設定できる。
その中で一人ひとりのいいところが発揮できる。
②一人ひとりが考えたり、悩んだり、共感しあったりする中で、みんなと人形劇を作り上げ
る喜びを体験できる。
③長年の伝統と身近に人形劇を見る環境があって、子どもたちの中に人形劇に対する憧れがある。
④子どもが思いを人形に託して、ごっこ的に演じやすい。
■人形劇に主体的に取り組む”カギ”は話し合い活動
二学期の運動会の取り組みあたりから、子どもたちが変わってきた。苦手な運動に恐怖心と戦いながら頑張っている友だちの姿を見て、「よし、自分も頑張ってみよう」「〇〇ちゃん、すごいな」という気持ちが湧き上がってきたようだ。この取り組みで一人ひとりの成長はもちろん、クラスの雰囲気がいっそう親密になった。
そして、子どもたちは新しい世界の扉を開ける期待感に満ち、憧れの人形劇活動に入っていった。お話し決め、人形作り、せりふ作り、道具作りそして演じることとさまざまな活動を長期間にわたって続けていくのだが、子どもたちが主体的に「自分たちで作っている」と実感できるように取り組んだ。そのためには話し合い活動が重要になる。
人形劇では、自分のイメージしたものを言葉で友だちに伝えることが重要で、難しい部分でもあるが、小さい頃からたっぷりごっこ遊びをしてきている子どもたちなので、お互いにイメージしあったり、共感することができたと思う。
■登場人物についての話し合い
<ねらい>絵本「おおかみと7ひきのこやぎ」を読み深める中で、一人一人の登場人物
に対するイメージをふくらませ、クラスみんなで共有する。
<てだて>戸棚の写真(父やぎ)をきっかけに、おおかみとやぎたちの関係を考える。
Q1.どんなおおかみ?
*目が怖い *歯がぎざぎざ
*こやぎを食べちゃう *強い
*だましてこやぎを食べようとしている
*よだれをたらしている
*林の中にすんでいる  *しわがれ声
*ハサミで切られてもまだ生きている(A君)
この中でA君の意見にみんな「そうなんだよ。すごいよね、このおおかみ」「普通なら死んでいるよ」と言い
合って、感心していた。ファンタジーと現実の世界を行ったり来たり自由にしているこの年齢独特の捉え方がおもしろい。白けたり、そんなことあるわけないと否定するのでなく、「すごいおおかみ」と自然に受け止めている。
Q2.どんなお母さんやぎ?
*やさしい  *糸で縫うのが素早い  *子どもたちを大事にしている
*子どもを食べられていっぱい泣いた  *頭がいいと思う(B君)
Q3.なぜお母さんやぎは頭がいいと思ったの?
B君「こやぎを助けた後、石ころをわざと詰めた。そうすれば、石が重くておおかみは井戸にはまるから」
C君「そうだよ、おおかみが井戸にはまるように、そして死ぬように石を詰めたんだよ!」
Q4.どんなこやぎ?
*やさしいと思う。お母さん、心配しないでねって安心させようとしているから。
*仲よしだと思う。  *「おおかみ死んだ」ってダンスするよ。(その気持ちは?)
*嬉しくて、安心している。
D君が絵本の中と裏表紙に描かれた小さな写真をさして「これ誰かな?」と訊いた。事前にD君が質問したので、「みんなに聞いてみよう」と話し合っていた。
Q5.これはだれかな?
*お母さんじゃないの。
*(D君)おれはお父さんだと思う。こやぎのお父さん   の写真じゃないのかな。
*(担任)どうしてお父さんがいないの?
にんまり笑うD君。そして「おれも考えていたんだ」というE君。あっという表情の子どもたち。
*お父さんは、おおかみに食べられたんだよ!
*そうだよ。おおかみに殺されたんだよ!
Q6.じゃあお母さんが草を取りにでかけるとき、どんな気持ちだったかな?
*ドッキンドッキンしてた
*こやぎのことを心配してドキドキしていた
お母さんが出かける前に、おおかみに気をつけるよう念押しする場面があるが、そのときのお母さんやぎの気持ちがよく理解できたようだ。すると、誰かがふと疑問を出した。
Q7.どうしておおかみはお母さんやぎが出かけたのが分かったのかな?
*(C君)おおかみは森に住んでいて、お母さんが出かけたのを見て、こやぎのところへ
きたんだよ。
と、絵本のあるページを指しながら応えた。それは黒一色に描かれた森の中に、母やぎだけが着色されている。これはまさにおおかみの目から見た情景と言える。子どもたちが絵本の1ページ1ページを丹念に見ていることがよく分かった。
この他にも「どうしておおかみは7番目のこやぎをたべなかったのか」とか、「食べ物を取りに出かけたお母さんやぎをどうして襲わなかったのか」など次々疑問が出され、そのたびに活発な意見が飛び交った。
■話し合いの素晴らしさ、発想の豊かさ
話し合いは時間内にとどまらず、給食を食べながら、遊びながら、また家に帰ってからもお風呂に入りながら、布団の中で……というように続いていった。
お話しを読み込んでいくおもしろさ、友だちと意見を出し合う(議論する)おもしろさを感じ始めたからだろう。
友だちの話し合いを聞いて、B君は「前はお父さんやぎが家族のために草を取っていたと思う。でもお父さんが死んだから、今はお母さんが取りにいっているんだよ。だから、お母さんやぎはだんだん強くなってきてると思うよ」と言ってきた。突然の病でお父さんを亡くし、頑張って生きているお母さんを間近に見て暮らしているB君らしい自然な発想であり、母やぎに寄せる思いに心を打たれた。
こういう話し合いをしていると、子どもたちの発想の豊かさに驚かされるし、日ごろおとなしい子が積極的に発言するのも興味深かった。
もちろん、きちんと座ってずっと話し合ったわけではなく、自分の意見を言うと遊びだしたり、立ち歩く子もいた。友だちがしゃべるのを待てないということも度々だった。自分の考えを分かりやすく相手に伝えることは、なかなか難しい。こちらで確認しながら補足説明し、「〇〇ちゃん、すごく大事なことを言ったよ…」「〇〇君の考えはおもしろい!」と、子どもたちの中へ戻していった。
また、その場で発言しなくても、じっくり考えている子もたくさんいた。そういう子のつぶやきや後から言ってきた意見は、そのつどクラスの中へ返しながら、みんなのものにしていった。こうして「おおかみと7ひきのこやぎ」のイメージ作りができ、自分たちで人形劇を作るんだという実感を持って、せりふ作りや劇全体の仕上げに取り組むことができた。
■当日の子どもの様子
きりん組の発表は午後だったので、待ちきれない様子で登園してきた。「早くやりたいなあ」「ああドキドキするゥ」などと口々に言いながら緊張感に包まれていた。 「失敗してもへっちゃらだよ。大きな声でせりふを言おうね」と話して会場へ。
ところが、いざ幕が開くと、こちらの心配など吹き飛ぶくらい、元気に伸び伸び楽しげに演じた。一番緊張していたのは担任だったかも知れない。
間違えてせりふを教えたり、ペープサ―トをひとつ忘れてきたり…。そんな担任が起こすトラブルをものともせず、子どもたちは見事に演じ切ったのだった。いつも以上に大きな声で一人ひとり個性を出して。少々のトラブルにへこたれず、自分の役割をちゃんと意識して人形劇をやり遂げた子どもたち。一番ドキドキするという、幕前での自己紹介も実に落ち着いてでき、拍手喝采を浴びた。
人形劇としては、せりふや演技を特訓するわけではないので、未完成な部分はたくさんある。でも、人形劇をごっこ的に演じていた子どもたちが人に見せることを意識してから、急激に変化していった。普段小声でボソボソしゃべっている子が、大きな声ではっきりせりふを言い始め、劇をリードしたり、道具の動きひとつにも神経を使ってていねいに動かす子もいた。
こうして当日の発表をやり遂げたことが大きな自信となり、お家の人にうんと褒めてもらって、さらに「やった!」という充実感に包まれて、この長い活動を終えたのだった。
■人形劇の活動を通じて育ってきていること、大事にしたいこと
人形劇の活動とは、単に人形を作って演じるだけの活動ではない。一人ひとりのよさを互いに出し合える活動であり、それを認め合うことで自信につながるのである。
たとえば生活力は弱いが空想力の豊かな子が、お話し作りでたくさん発言してみんなを驚かせたり、神経質で友だちとのかかわり方が上手でない子が、独特のアイデアを出して劇作りを進め、友だちに認められたり…、クラスの中で認められたことで自信を持てた子どもたちがたくさんいる。
長い取り組みの期間、ああでもない、こうでもない、こうしようか、どうだろうと、いろいろ話し合いながら、みんなの共通理解にしていったのである。一人ひとりの発想は大事にするが、一人勝手はできない。相手の意見を受け入れたり、全体の中での自分の役割を考えて行動する力がないと人形劇はできない。そうやってクラス全員でひとつのものを作り上げていく喜びと満足感。子どもたちは人形劇を終えて、「楽しくて、嬉しかった」と表現したが、充実感に満ちた活動であった。
この人形劇の活動を通じて、私たち担任が改めて認識したのは、子どもたちの発想の豊かさと自由さである。いろんなアイデアがどんどん出てくる。それは小さい頃からたっぷりとごっこ遊びを楽しんできたからなのだろう。何でもありの世界で自由にイメージして遊んできた子どもならではの感性。
こういう柔らかい心が育っていれば、いろんな出来事に対して興味を持ったり、失敗を恐れずやってみようとする気持ちで立ち向かえる土台となるのではなかろうか。私たちはそう信じてこの活動に取り組んでいる。
この石原先生と内山先生の実践報告は、年長組の4人の担任がみんなでまとめたものです。
絵本選び、人形作り、せりふ作りなどの実践内容については、「春夏秋冬―楽しい行事」の<人形劇>のページをごらん下さい。
■なぜ人形劇にとりくむのか
①人形作り、せりふ作り、道具作り、演じることなど、さまざまな活動の場面が設定できる。
その中で一人ひとりのいいところが発揮できる。
②一人ひとりが考えたり、悩んだり、共感しあったりする中で、みんなと人形劇を作り上げ
る喜びを体験できる。
③長年の伝統と身近に人形劇を見る環境があって、子どもたちの中に人形劇に対する憧れがある。

④子どもが思いを人形に託して、ごっこ的に演じやすい。

■人形劇に主体的に取り組む”カギ”は話し合い活動

二学期の運動会の取り組みあたりから、子どもたちが変わってきた。苦手な運動に恐怖心と戦いながら頑張っている友だちの姿を見て、「よし、自分も頑張ってみよう」「〇〇ちゃん、すごいな」という気持ちが湧き上がってきたようだ。この取り組みで一人ひとりの成長はもちろん、クラスの雰囲気がいっそう親密になった。
そして、子どもたちは新しい世界の扉を開ける期待感に満ち、憧れの人形劇活動に入っていった。お話し決め、人形作り、せりふ作り、道具作りそして演じることとさまざまな活動を長期間にわたって続けていくのだが、子どもたちが主体的に「自分たちで作っている」と実感できるように取り組んだ。そのためには話し合い活動が重要になる。

人形劇では、自分のイメージしたものを言葉で友だちに伝えることが重要で、難しい部分でもあるが、小さい頃からたっぷりごっこ遊びをしてきている子どもたちなので、お互いにイメージしあったり、共感することができたと思う。

■登場人物についての話し合い

<ねらい>絵本「おおかみと7ひきのこやぎ」を読み深める中で、一人一人の登場人物
に対するイメージをふくらませ、クラスみんなで共有する。
<てだて>戸棚の写真(父やぎ)をきっかけに、おおかみとやぎたちの関係を考える。
ironuri.jpgQ1.どんなおおかみ?
*目が怖い *歯がぎざぎざ
*こやぎを食べちゃう *強い
*だましてこやぎを食べようとしている
*よだれをたらしている
*林の中にすんでいる  *しわがれ声
*ハサミで切られてもまだ生きている(A君)
この中でA君の意見にみんな「そうなんだよ。すごいよね、このおおかみ」「普通なら死んでいるよ」と言い
合って、感心していた。ファンタジーと現実の世界を行ったり来たり自由にしているこの年齢独特の捉え方がおもしろい。白けたり、そんなことあるわけないと否定するのでなく、「すごいおおかみ」と自然に受け止めている。
Q2.どんなお母さんやぎ?
*やさしい  *糸で縫うのが素早い  *子どもたちを大事にしている
*子どもを食べられていっぱい泣いた  *頭がいいと思う(B君)
Q3.なぜお母さんやぎは頭がいいと思ったの?
B君「こやぎを助けた後、石ころをわざと詰めた。そうすれば、石が重くておおかみは井戸にはまるから」
C君「そうだよ、おおかみが井戸にはまるように、そして死ぬように石を詰めたんだよ!」
Q4.どんなこやぎ?
*やさしいと思う。お母さん、心配しないでねって安心させようとしているから。
*仲よしだと思う。  *「おおかみ死んだ」ってダンスするよ。(その気持ちは?)
*嬉しくて、安心している。
syasin.jpgD君が絵本の中と裏表紙に描かれた小さな写真をさして「これ誰かな?」と訊いた。事前にD君が質問したので、「みんなに聞いてみよう」と話し合っていた。
Q5.これはだれかな?
*お母さんじゃないの。
*(D君)おれはお父さんだと思う。こやぎのお父さん   の写真じゃないのかな。
*(担任)どうしてお父さんがいないの?
にんまり笑うD君。そして「おれも考えていたんだ」というE君。あっという表情の子どもたち。
*お父さんは、おおかみに食べられたんだよ!
*そうだよ。おおかみに殺されたんだよ!
Q6.じゃあお母さんが草を取りにでかけるとき、どんな気持ちだったかな?
*ドッキンドッキンしてた
*こやぎのことを心配してドキドキしていた
お母さんが出かける前に、おおかみに気をつけるよう念押しする場面があるが、そのときのお母さんやぎの気持ちがよく理解できたようだ。すると、誰かがふと疑問を出した。
Q7.どうしておおかみはお母さんやぎが出かけたのが分かったのかな?
*(C君)おおかみは森に住んでいて、お母さんが出かけたのを見て、こやぎのところへ
きたんだよ。
と、絵本のあるページを指しながら応えた。それは黒一色に描かれた森の中に、母やぎだけが着色されている。これはまさにおおかみの目から見た情景と言える。子どもたちが絵本の1ページ1ページを丹念に見ていることがよく分かった。

この他にも「どうしておおかみは7番目のこやぎをたべなかったのか」とか、「食べ物を取りに出かけたお母さんやぎをどうして襲わなかったのか」など次々疑問が出され、そのたびに活発な意見が飛び交った。

■話し合いの素晴らしさ、発想の豊かさ

話し合いは時間内にとどまらず、給食を食べながら、遊びながら、また家に帰ってからもお風呂に入りながら、布団の中で……というように続いていった。
お話しを読み込んでいくおもしろさ、友だちと意見を出し合う(議論する)おもしろさを感じ始めたからだろう。
友だちの話し合いを聞いて、B君は「前はお父さんやぎが家族のために草を取っていたと思う。でもお父さんが死んだから、今はお母さんが取りにいっているんだよ。だから、お母さんやぎはだんだん強くなってきてると思うよ」と言ってきた。突然の病でお父さんを亡くし、頑張って生きているお母さんを間近に見て暮らしているB君らしい自然な発想であり、母やぎに寄せる思いに心を打たれた。
こういう話し合いをしていると、子どもたちの発想の豊かさに驚かされるし、日ごろおとなしい子が積極的に発言するのも興味深かった。
もちろん、きちんと座ってずっと話し合ったわけではなく、自分の意見を言うと遊びだしたり、立ち歩く子もいた。友だちがしゃべるのを待てないということも度々だった。自分の考えを分かりやすく相手に伝えることは、なかなか難しい。こちらで確認しながら補足説明し、「〇〇ちゃん、すごく大事なことを言ったよ…」「〇〇君の考えはおもしろい!」と、子どもたちの中へ戻していった。
また、その場で発言しなくても、じっくり考えている子もたくさんいた。そういう子のつぶやきや後から言ってきた意見は、そのつどクラスの中へ返しながら、みんなのものにしていった。こうして「おおかみと7ひきのこやぎ」のイメージ作りができ、自分たちで人形劇を作るんだという実感を持って、せりふ作りや劇全体の仕上げに取り組むことができた。

ookami.jpg

■当日の子どもの様子

きりん組の発表は午後だったので、待ちきれない様子で登園してきた。「早くやりたいなあ」「ああドキドキするゥ」などと口々に言いながら緊張感に包まれていた。 「失敗してもへっちゃらだよ。大きな声でせりふを言おうね」と話して会場へ。
ところが、いざ幕が開くと、こちらの心配など吹き飛ぶくらい、元気に伸び伸び楽しげに演じた。一番緊張していたのは担任だったかも知れない。
間違えてせりふを教えたり、ペープサ―トをひとつ忘れてきたり…。そんな担任が起こすトラブルをものともせず、子どもたちは見事に演じ切ったのだった。いつも以上に大きな声で一人ひとり個性を出して。少々のトラブルにへこたれず、自分の役割をちゃんと意識して人形劇をやり遂げた子どもたち。一番ドキドキするという、幕前での自己紹介も実に落ち着いてでき、拍手喝采を浴びた。
人形劇としては、せりふや演技を特訓するわけではないので、未完成な部分はたくさんある。でも、人形劇をごっこ的に演じていた子どもたちが人に見せることを意識してから、急激に変化していった。普段小声でボソボソしゃべっている子が、大きな声ではっきりせりふを言い始め、劇をリードしたり、道具の動きひとつにも神経を使ってていねいに動かす子もいた。

こうして当日の発表をやり遂げたことが大きな自信となり、お家の人にうんと褒めてもらって、さらに「やった!」という充実感に包まれて、この長い活動を終えたのだった。

■人形劇の活動を通じて育ってきていること、大事にしたいこと

人形劇の活動とは、単に人形を作って演じるだけの活動ではない。一人ひとりのよさを互いに出し合える活動であり、それを認め合うことで自信につながるのである。
たとえば生活力は弱いが空想力の豊かな子が、お話し作りでたくさん発言してみんなを驚かせたり、神経質で友だちとのかかわり方が上手でない子が、独特のアイデアを出して劇作りを進め、友だちに認められたり…、クラスの中で認められたことで自信を持てた子どもたちがたくさんいる。
長い取り組みの期間、ああでもない、こうでもない、こうしようか、どうだろうと、いろいろ話し合いながら、みんなの共通理解にしていったのである。一人ひとりの発想は大事にするが、一人勝手はできない。相手の意見を受け入れたり、全体の中での自分の役割を考えて行動する力がないと人形劇はできない。そうやってクラス全員でひとつのものを作り上げていく喜びと満足感。子どもたちは人形劇を終えて、「楽しくて、嬉しかった」と表現したが、充実感に満ちた活動であった。
katen.jpgこの人形劇の活動を通じて、私たち担任が改めて認識したのは、子どもたちの発想の豊かさと自由さである。いろんなアイデアがどんどん出てくる。それは小さい頃からたっぷりとごっこ遊びを楽しんできたからなのだろう。何でもありの世界で自由にイメージして遊んできた子どもならではの感性。
こういう柔らかい心が育っていれば、いろんな出来事に対して興味を持ったり、失敗を恐れずやってみようとする気持ちで立ち向かえる土台となるのではなかろうか。私たちはそう信じてこの活動に取り組んでいる。
この石原先生と内山先生の実践報告は、年長組の4人の担任がみんなでまとめたものです。
絵本選び、人形作り、せりふ作りなどの実践内容については、「春夏秋冬―楽しい行事」の<人形劇>のページをごらん下さい。
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